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物件の売却サポート
2021.11.14

リフォームの手順と重要なポイント(前編)

1.現状チェックとリフォームを大まかにイメージ

①現状のチェックとリフォームの共通認識

今、住んでいる家をリフォームしようとした場合、その原因となる「困っていること」があると思います。

例えば、お風呂であれば「寒い」「暗い」「カビが生えている」「タイルが壊れた」、トイレなら「狭い」「寒い」「暗い」、洗面なら「低い」「暗い」「給湯温度が低い」、キッチンなら「低い」「給湯温度が低い」「システムキッチンを変えたい」、外壁なら「ヒビが入った」「汚れた」「高さを変えたい」など。

このような「困っていること」を解消するためにリフォームすることが多いと思いますので、これを「どのように変えたいのか」というイメージを最初にご家族でリストアップのうえ、話し合いをしてください。

リフォームする場所は個室・寝室や外壁でない限り、家族みんなで頻繁に利用するスペースだと思います。
例えば洗面の場合、家族1人ひとりの身長が違えば、イメージする明るさや雰囲気も異なることもあると思いますので、ある程度同じイメージ・方向性を共通認識するのがリフォームの第一歩となります。

②リフォームが出来るかどうかの確認

リフォームのイメージを固めながら、同時に行うのが「リフォームが出来るかどうかの確認」となります。

(1)一戸建てのリフォーム

お風呂・洗面、トイレやキッチンといったリフォームは比較的容易で、移動や増設も問題のないケースが多いです。
一方、増築については地域で定める「建ぺい率」や「容積率」、またドアやサッシ(窓)の交換などについても防火規制に合わせる必要があります。
築年数が経っている物件では、新築時と「建ぺい率」や防火に関する地域の規制・ルールが変わっている可能性もありますので、必ず事前にネットなどでチェックしたり、役所や業者に確認をするようにします。

尚、一戸建ての代表的な工法として「木造軸組工法」と「2×4(ツーバイフォー)」があります。「木造軸組工法」は柱や梁、筋交いなどで強度を保っているため、建物を支えている柱は動かせませんが、それ以外の壁などは動かせるため、間取りの変更も自由度が高いです。

これに対して「2×4(ツーバイフォー)」はパネル状になった壁や床などで全体を支えているため、間取りの変更が難しく、壁にドアを追加することも難しいケースがあります。

このような一戸建ての特長や各種規制・ルールなども踏まえたうえで、どのようなリフォームにするのかを考えていきます。

(2)マンションのリフォーム

マンションは専有部分と共有部分にわかれており、原則として専有部分のみリフォームが可能です。
但し、マンションごとに細かくリフォームの規定が決まっているため、事前に各種規約や契約書、図面の確認が必要になります。

例えば専有部分の床については防音対策の兼ね合いから一定の規定があったり、水回りについては設備の変更が出来たとしても配管の兼ね合いから移動が出来なかったりします。

また、玄関やサッシ(窓)は共有部分で防火などの兼ね合いから取り換えが出来ないことも多いです。

自分たちのマンションは間取りの変更が出来るのか、水回りの移動が出来るのかなどを事前に確認したうえでリフォームのイメージを作っていきます。

2.リフォームイメージの具体化

①実物の確認

各種規則やリフォームの可否を確認したら、次は具体的にリフォームのイメージを固めていきます。
設備や機器をネットで色々と調べても構いませんが、これから長く毎日のように使うことを考えると、ショールームや大型量販店などで実物を触り、使い勝手やサイズ感などを確認することをお薦めします。

この実物の確認は、実際に購入しない商品でも構いません。
色々な商品を触り、その違いを確認することで商品を選ぶ際のポイント(こだわるところ)や商品の絞り込みに役立ってきます。

②目安予算の設定

色々な商品を調べたり確認したりすると、少しずつ設備・機器などの相場が見えてきます。
正直なところ同じような用途の商品でも、素材や機能が変わるだけで金額が大幅に変わってきます。
そこで必要になるのが目安となるのが大まかなリフォーム予算です。

最近は新型コロナウィルス感染症の影響で、各種資材などの価格が上がっているため参考程度になりますが、1つの目安として下記のような予算が考えられます。

(1)洗面のリフォーム(15万円~60万円)

洗面台のグレードにもよりますが、交換程度の小規模なリフォームであれば15万円ぐらいから。また、湿気によるダメージで床や壁紙も一緒に取り替える場合は、25万円ぐらいからが目安になります。
洗面台のグレードや床や壁の素材、規模により加算されるイメージです。

(2)お風呂のリフォーム(60万円~200万円)

ユニットバスそのものを取り替える場合は、その広さやグレードにより60万円~200万円と金額が大きく異なります。
また、ユニットバスではなく従来型のお風呂の場合、本体交換(繊維強化プラスチックやホーローなど)やタイル・パネルの貼り換え有無により金額が異なりますが45~100万円ぐらいとなります。勿論、希望によって従来型のお風呂をユニットバスに変えるなども可能です。

(3)トイレのリフォーム(15万円~80万円)

お風呂と同様にトイレについても、本体のグレードなどにより価格が変化しますが、本体+工事費で15万円~80万円ぐらいがリフォームの目安になります。
本体を替える程度でしたら20万円~40万円ぐらいが主流となりますが、本体の設置位置を変えるなど配管工事が必要になったり、床の貼り換え、コンセント設置などの電気工事が必要になると工数が増えるため金額が加算されます。

(4)キッチンのリフォーム(60万円~350万円)

他のリフォームに比べて金額の幅が大きいのがキッチンです。
システムキッチン本体のグレードに幅があることに加え、リビングとの兼ね合いからキッチンの位置を変更するケースも多いため、リフォームの内容により大きく金額が異なります。
勿論、食洗器の導入やコンロの入れ替え、レンジフードの取り替えぐらいでしたら安価ですし、システムキッチン自体の取り替えや配管や壁の工事が伴うようなケースでは高価になります。
システムキッチン自体の取り換えを含むリフォームとしては60万円~350万円ぐらいが相場になります。

(5)増改築(70万円~300万円)

増改築するスペースにより予算の目安が異なりますが、概ね70万円~300万円となります。
部屋や押し入れを増設などは比較的安価ですが、水回りなど配管工事などが必要になる場合は資材や工数が増えるため、金額も高くなります。

(6)外壁のリフォーム

基本的に外壁の面積で金額が異なりますが、これに使用する素材や外壁の高さなどでも変わってきます。
また、外壁のリフォームは「塗り替え(外壁塗装)」「張り替え」「重ね張り」と種類が分かれ、これによっても大きく金額が変わります。

塗り替え(外壁塗装)」は、外壁が少し劣化した際に補修・メンテナンス的な目的で行います。その際の塗料の耐久性・断熱性などグレードにより変わってきますが、予算の目安としては50坪の場合、70万円~180万円となります。

張り替え」はその名のとおり、現在の外壁を剥がして新しい外壁に替えることです。外壁の劣化が進み、大きな雨漏りなどが生じた場合に行います。工事は解体などもあるため予算は200万円~400万円ぐらいが目安となります。

重ね張り」は外壁の劣化が進んだ際、現在の外壁の上に新しい外壁を張っていきます。防水シートなどを使うことで雨漏りを抑えることが出来る一方、強度や耐震性に影響が生じるため、工事が出来ない場合もあります。予算の目安としては150万円~350万円ぐらいが目安となります。

③リフォームに関する補助金や住宅ローン

リフォームの目的や使用する素材によっては、補助金が適用される場合もあります。
また、住宅ローンを使ってリフォームをすることで、既存の住宅ローンの借換えを行い、結果的に月々の返済が安価になるケースもあります。
あすまいる建築では、このようなお金に関するご相談も承っておりますので、お気軽にご相談やお見積りのお問合せをください。

住宅ローンの借換え例

小田原・足柄でリフォームの工務店なら あすまいる建築
神奈川県小田原市国府津2773-8

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